Windows 11
TPM2.0非対応PCにWindows11をインストールする
 
Windows11は必要システム条件が厳しく、古いPCではアップグレードやクリーンインストールができないことが多い。 
メモリ4GB以上やストレージ64GB以上は良いとしても、UEFIとTPM2.0が必須なので、これらの機能がないPCだと弾かれてしまう。 
ただ、Windows11インストーラのレジストリ「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\LabConfig」に「BypassTPMCheck」というDWORD値を作り、値を1にするとクリーンインストール時のTMP2.0チェックをスキップできるようになる。 
アップグレードの場合は少し簡単で、インストールメディアの「sources」フォルダ内の「appraiserrs.dll」の中身を空にしてしまえば良いようだ。(※24H2からはこの方法では不可能になったようだ。cmdから /product server オプションを付けてsetupを起動すればインストールできる) 
以下、それぞれの手順。 
 
クリーンインストール時の必要条件チェックを回避
- ここでインストールメディア(USB)を作成する
 
- USBメモリからブートする
 
- 進めるところまで進む
 
- 「このPCではWindows11を実行できません」と出たら、Shiftキーを押しながら「F10」キーを1回押す
 
- コマンドプロンプトが開くので、「regedit」と入力してエンター
 
- 「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup」を開く
 
- 「Setup」を右クリックし、「新規」→「キー」をクリック
 
- 「LabConfig」と入力してエンター
 
- 「LabConfig」をクリックし、右ペインの何も無いところで右クリック→「新規」→「DWORD(32ビット)値」をクリック
 
- 「BypassTPMCheck」と入力してエンター
 
- 「BypassTPMCheck」をダブルクリックし、値のデータを 1 にして「OK」をクリック
 
- 同様の手順で、DWORD(32ビット)値の「BypassSecureBootCheck」を作成し、値のデータを 1 にする
 
- レジストリエディタを閉じる
 
- コマンドプロンプトを閉じる
 
- 「このPCではWindows11を実行できません」のウィンドウを閉じてインストーラの最初に戻る
 
- インストールを進める
 
 
 
アップグレード時は以下の手順。 
 
アップグレード時の必要条件チェックを回避(23H2まで)
- ここでインストールメディア(ISO)をダウンロードする
 
- ダウンロードしたISOをダブルクリック
 
- ドキュメントでもデスクトップでもいいので、「Win11」など適当なフォルダを作成し、そこにISOファイルの中身をすべてコピーする
 
- コピーしたフォルダ・ファイル郡の中から「sources」フォルダを探し、ダブルクリック
 
- 「appraiserres.dll」を探して、適当なテキストエディタで開く
 
- 当然文字化けしているが、気にせずすべて削除する
 
- 上書き保存する(要するにappraiserres.dllファイルの中身を空にし、ファイルサイズを0にすれば良い)
 
- 上の階層に戻り、「Setup.exe」をダブルクリックしてインストールを開始する
 
 
アップグレード時の必要条件チェックを回避(24H2)
- ここでインストールメディア(ISO)をダウンロードする
 
- ダウンロードしたISOをダブルクリック
 
- コマンドプロンプトを起動する(PowerShellではエラーになって進めない)
 
- ISOをマウントしたドライブに移動する(E: など)
 
- 「setup /product sever」と入力してエンター
 
- インストールを進める
 
 
 
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