Windows Visual Studio Code
SFTPをWindows版VisualStudioCodeとさくらインターネットの組み合わせで使う
VSCodeで「今編集しているファイルをCtrl+Sで上書き保存すると、同時にさくらインターネットのサーバーにアップロードしてくれる」という設定をする方法。
まるでローカル上で作業をしているかのようなシームレスさで、今まで使っていたエディタには戻れないくらい便利だ。
手順としては、まず事前にさくらインターネットでSSHの鍵を生成してダウンロードし、その後VSCodeの設定という流れになる。
前提条件として、ローカルとサーバーのディレクトリ構造を同じにしておく必要がある。
さくらインターネットでSSHの秘密鍵を生成しておく
- ターミナルソフトを起動する。(ここではTeraTeamで説明します)
- 「TCP/IP」を選択する。
- 「ホスト」にさくらインターネットのドメインを入力する。(例:「hogehoge.sakura.ne.jp」)
- TCPポートは22、SSHバージョンはSSH2、プロトコルはUNSPECでOK。
- 「OK」をクリック。
- ユーザー名に「hogehoge.sakura.ne.jp」の「hogehoge」の部分を入力する。
- パスワードはサーバーパスワードを入力する。(コントロールパネルにログインするときのパスワード)
- エンターキーを1回押す。
- 「Welcome to FreeBSD!」と出れば接続成功。
- 「sh」と入力してエンター。
- 「ssh-keygen」と入力してエンター。
- メッセージが出てくるのでそのままエンターを1回押す。
- パスフレーズを聞いてくるので入力。(なんでもOK。ここでは「piyopiyo」にしたものとして説明します)
- 鍵が作成されたらFTPソフト(FFFTPなどでOK)を起動し、ホームに「.ssh」ディレクトリがあるのでそれを開く。
- その中に「id_rsa」があればそれが秘密鍵なのでダウンロードしておく。なければコマンド入力に失敗している可能性があるので、「11. (ssh-keygen)」からやり直し。
- ターミナルソフトの接続を切断する。(TeraTermならそのまま終了すればOK)
- ダウンロードした「id_rsa」を、自分が管理しやすいフォルダに移動する。(ここでは「C:\ssh\」に保存したものとして説明します)
VSCodeの設定をする
- VSCodeを起動する
- 上書き保存と同時にFTPアップしたいフォルダを開いておく。
- Ctrl + Shift + X を押す。
- 検索欄に「sftp」と入力してエンター。
- 「SFTP SFTP/FTP sync Natizyskunk」の「インストール」をクリック。
- Ctrl + Shift + P を押す。
- 「sftp」くらいまで入力すると「SFTP:Config」が出てくるのでそれをクリック。
- 現在開いているフォルダーに「.vscode」というフォルダが作成され、その中に「sftp.json」が作成されて自動的に開く。
- sftp.jsonを編集する。
※パスは「\」ではなくすべて「/」区切り。
- sftp.jsonを上書き保存して閉じる。(Ctrl+S → Ctrl+W でOK)
ローカルとサーバーのディレクトリ構造を同じにしておく
すでに同じ構造になっていればこの作業は不要。
FFTPなどでミラーリングアップロードをしてもよいが .vscode フォルダはアップしないようにしておく。
以上で準備完了。
コードを保存するたびにサーバーへアップロードしてくれるようになる。
うまくいかないときは、sftp.json内にコメントがあるか情報が間違っている、または秘密鍵の場所やパスフレーズが間違っている可能性がある。
ちなみに他のフォルダにも同じように設定したい場合は、.vscodeフォルダをコピーして、sftp.jsonの中身を必要に応じて書き換えればOK。
"remotePath"の値がサーバー側のディレクトリなので、ここを書き換えるとアップロード先のディレクトリを変更できる。
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