C#

C#でメソッドをカリー化してみる

関数（メソッド）をカリー化するためには、その言語で第一級関数が使えることが条件となる。
第一級関数とは、関数が第一級オブジェクトであることを言う。
ようするに、動的に生成できて、変数に格納できたり、他の関数に渡したり、関数から戻せたりできる関数のことだ。
C#のラムダ式はこのすべてができる上クロージャにもなれるので、関数（メソッド）をカリー化することができる。

下のような「2つの値を受け取って、その和を返す」というシンプルなメソッドをカリー化してみる。（クラスは省略している）

int addMethod(int x, int y) {   return x + y; }

これをJavaでカリー化すると、下の「addNMethod」のようになる。
部分適用するためのラムダ式は「引数が1つ、戻り値あり」の関数なので、Functionインターフェースを使い、受け取った側でapply()メソッドを呼び出す。

using System; public class Foo { public static Func<int, int> addNFunc(int x) { return (int y) => { return x + y; }; } public static void Main() { var addFive = addNFunc(5); var addTen = addNFunc(10); Console.WriteLine(addFive(1)); Console.WriteLine(addFive(2)); Console.WriteLine(addTen(1)); Console.WriteLine(addTen(2)); } }