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X68000XVI 電源コンデンサの交換(失敗)

X68000 XVI 友人(某Hake氏)の愛機であるX68K XVI。
愛称はエキシビちゃん(氏は「エクシヴィ」ではなく「エキシビ」と呼ぶ)である。
ついに電源が入らなくなってしまったらしい。
原因は、例の「アレニウスの法則」によって容量低下してしまった電解コンデンサと予測し、修理開始。
POWER TO MAKE YOUR DREAM COME TRUE 側面に刻まれた「POWER TO MAKE YOUR DREAM COME TRUE」
数あるX680x0シリーズの中で、XVIだけが唯一この言葉を持っている。
「夢実現への性能、ここに」
意訳するとこんな感じかな。
カッコイイよね。
流石、パーソナルワークステーション。
サイドカバーを取ったX68000XVI そんなカッコイイ文句の書かれたカバーを取り払う。
X68000用のXSIMM 逆も取っ払う。
お、XSIMMなるマニアックなものが刺さっているね。
日本橋付近で調達してきたものか?(笑)
X68000XVIのコントロール基板のコネクタ 抜いておく電源のコネクタは2つあり、その1つ。
コントロール基板への供給ラインだ。
X68000XVIのマザーボード用電源 もう1つはここ。
マザーボードへの供給ライン。
X68000XVIの電源ボックスがある位置 これが電源BOX。
ビスで4カ所ほど固定されているが、普通にビスを外すだけで取り外せる。
X68000XVIの電源ボックス 取り外した電源。
分解したX68000XVIの電源 電源BOX自体の分解もそれほど難儀ではない。
いつぞやの某N●Cのキャン●ーとは比べものにならない。
まあ、今時のWindowsマシンに比べれば厄介だけど。
X68000XVIの電源用電解コンデンサ一式 これがコンデンサ。
交換するコンデンサは全部で12個。
まあ、基板上のコンデンサ全部ってこと。
10V 5600μFの電解コンデンサ この2つが今の時代では手に入らない。
純正は10V 5600μFというとんでもなく半端な容量なので、6800μFのものがあればそれで代用すればOK。
最近ではこの6800μFですら入手が困難なので、最後の手段として4800μFと1000μFを並列接続という方法がある。
ただし・・BOX内のスペースに収まればの話だけどね。
X68000XVIの電源にある電解コンデンサ 電解コンデンサってのは、使用する電圧が必要とする電圧よりも高い分にはまったく問題がない。
例えば、純正で10Vのコンデンサが使われている場合、交換するコンデンサが16Vでも25Vでも大丈夫ということだ。
ただし、高電圧コンデンサになると大きくなるのでこういった隙間に入るかどうかが問題となってくる。
可能な限り電圧も容量も近いものが好ましい。
X68000XVIの電源に使われている電解コンデンサ コンデンサ同士が密着しているところなどは、特に電圧と容量が近いものを用意しないと、物理的に取り付けられないことがあるので注意。
焦げてしまった電解コンデンサ ここが一番発熱しやすい部分らしく、基板がこんがりと焦げている。
もし105℃の16V100μFがあれば、それに超したことはないと思うが。
今回は無かったので・・。
X68000XVIの電源基板の裏面 裏面の配線をチェックしていたら、1カ所腐食している部分を発見。
基盤をバイパス線で修復 早速リード線でバイパス手術をしておいた。
MSXのキーボード基板などでもよく見られる現象で、15年くらい立ってしまうと配線が腐食してくる。
X68000XVI電源のヒューズ 電源部のヒューズだ。
ええと・・、Hake氏ごめんなさい。
コンデンサ全部交換して、電源投入チェックしたら、こやつが見事な花火をあげました orz

テスターでGND←→+5V間の抵抗を計ってみたら・・0Ω(爆)
おいっ!これってコンデンサじゃなくて基板そのものが(続く)

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